高齢運転者による交通死亡事故の特徴

死亡事故全体に占める割合は上昇傾向にあります。これを類型的にみると、75歳以上の高齢運転者では、車両単独事故(道路外逸脱による工作物衝突)の割合が多く、75歳未満の運転者では、人対車両事故(横断中歩行者との衝突)の割合が多くなっています。高齢運転者は、個人差がありますが、一般的には、視力等の低下により周囲の情報を得にくくなり、判断に適切さを欠くようになる。反射神経が鈍くなるなど、とっさの対応が遅れる。体力の衰えなどから運転操作不正確になったり、長時間にわたる運転継続が難しくなったりする。

特に、ハンドル操作不適のうち「ブレーキとアクセルの踏み間違い」によるものは、75歳以上の高齢者が高い割合を示しているので注意が必要なようです。

(わかる身につく交通教本より)